令和2年9月14日
住宅支援の延長を求める会
代表 井 上 肇
日頃、会の皆様又ご支援いただいている多くの皆様におかれましては、避難者支援にご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます。
当会も平成28年8月16日の県庁記者クラブでの会見並びに、米沢市・山形市での発足式から早いもので4年が経過いたしました。
その間、皆様には主旨や目的をご理解いただき、約2,000名の署名を提出していただきましたこと、心より御礼申し上げます。皆様の力強い後押しをいただき、現在迄活動して参りましたが、この度令和2年8月31日の幹事会をもちまして「住宅支援の延長を求める会」を解散することに決定いたしました。署名いただいた皆様、ご寄附いただいた会の皆様、団体の皆様、多くの賛同いただいた山形県はじめ他都道府県の皆様に今迄の活動の経緯と反省と成果をまとめ、ご報告させていただきます。
長い期間、ご支援いただきました皆様へ御礼申し上げます。ありがとうございました。
1.主旨「借上げ住宅の供与期間の延長」を求める。
2.会の目的について
(1)福島県知事と話し合う場を求める。
・計12回福島県庁へ訪庁 拠点課/支援課対応
(内1回は米沢市長が福島県庁を直接訪庁/内1回は東京交流会)
(2)借上げ住宅供与期間の延長を求める。
(3)全国の避難者の方との共同を求める。
【結論】
《反省すべき点》
(1)主旨の「借上げ住宅の供与期間の延長」を求めることについては、この4年間一貫して福島県又は受け入れ県である山形県にもご協力いただき提言してきた。結果的には、延長に至らなかったことについて、御賛同いただいた皆様に深くお詫び申し上げます。
(2)最大の目的である福島県知事と話し合う場を求めることについても、12回福島県を訪問しまた井上代表から福島県に対し「知事との話し合いを求める」要請書を手紙で送ったものの、会として一度も実現できなかったことは、会として深く反省すべき結果となったことを重ねてお詫び申し上げます。
《成果としてよかった点》
(1)署名について、山形県民の皆様 1,154名、他都道府県の皆様 303名、避難者の皆様 519名、計 1,976名分の署名をいただきました。
(2)会としての取組みとして、県営住宅に移る避難者の方の引っ越し補助事業を「NPO結いのき(ジャパンプラットホーム助成金「共に生きる」支援事業)」を中心に実施していただきました。
補助対応 7世帯/50世帯中。 引っ越し対応 6世帯/7世帯中。
(3)会の主旨・目的をご理解いただき、中川市長が福島県と話し合う場を作っていただき、中川市長自ら福島県へ赴き、避難者支援の必要性と借上げ住宅の供与期間の延長について話し合いを行いました。(福島県金成局長対応)。
全国にて避難者の受け入れ対応をしていただいているが、自治体の長が福島県を訪れたのは初めてであり、会と福島県の話し合いを実現させてたいという中川市長の行動力に感謝いたします。
(4)米沢市市営住宅(避難者向け)申込み受付実施(入居世帯1世帯)期間延長して対応していただきました。
(5)米沢市危機管理室のご理解により、避難者世帯へ会の入会案内を郵送していただきました。
★住宅支援の延長を求める会(活動の経緯)
平成28年 8月16日(火) 山形県県庁記者クラブ 記者会見
8月28日(日) 米沢市 すこやかセンター 発足式
9月 3日(土) 山形市 ファーラ 発足式
〔福島県訪問〕
平成28年 8月22日(月) 第 1回 福島県訪問 井上代表/上野
8月29日(月) 第 2回 福島県訪問 井上代表/上野
9月 7日(水) 第 3回 福島県訪問 井上代表/上野
11月30日(水) 第 4回 福島県訪問 中川市長/井上代表/上野
12月13日(火) 第 5回 福島県訪問 井上代表/上野
平成29年 1月26日(火) 第 6回 福島県訪問 上野
2月 1日(月) 山形県 県職員公舎入居者引っ越し補助事業開始
NPO結いのき
3月 1日(月) 米沢市 市営住宅入居者申し込み開始(避難者支援策)
6月 8日(水) 第 7回 福島県訪問 井上代表/上野
9月 4日(月) 第 8回 福島県訪問 井上代表/上野
9月 8日(金) 福島県内堀知事に対し「当会からの面談のお願い」要望書提出
9月25日(月) 山形県に「当会からの要望」をまとめ提出
9月28日(木) 福島県内堀知事との具体的な面談内容を整理し福島県へ提出
平成30年 5月24日(木) 第 9回 福島県訪問 上野
10月 9日(火) 第10回 福島県訪問 井上代表/上野
会員署名の名簿のコピーを雛者支援室・生活拠点課へ提出。
原本は内堀知事に直接渡す旨要望した。
12月 9日(日) 第11回 福島県と意見交換
東京国際フォーラムにて「避難者交流会」上野参加
内堀知事と意見交換(手紙にて要望をまとめた)
平成31年 2月19日(火) 第12回 福島県訪問 井上代表/上野
★今後の対応について
1.令和2年8月31日幹事会にて審議し、「住宅支援の延長を求める会」を解散することに決定いたしました。反省を踏まえ下記のような取り組みを行っていきます。
署名原本の取り扱いについて並びに要望案件については、今後事務局が代行し避難者支援センターおいでの業務として引き継ぐことといたします。
(1)署名原本の取り扱いについて
避難者支援センターおいでより、米沢市(危機管理室)を通して福島県に対し、会の解散報告及び署名原本と直接福島県知事にお渡ししたい旨要望書を提出し、今後も引き続き実現に向けた対応を行っていくことといたします。
(2)避難者の要望と案件について
避難者支援センターおいでの業務として、引き継ぐことにいたします。
(例えば、住宅支援以外の要望案件等)
2.会員の皆様への周知について
避難者支援センターおいでのホームページ、各団体のホームページ等で報告すると共に、マスコミを通し会員の皆様へ報告させていただきます。
山形県はじめ他都道府県の皆様、そして会の皆様、各支援団体の皆様におかれましては、ご理解と今後のご支援を賜ります様よろしくお願いいたします。今後の対応に全力で取り組んで参ります。心より御礼申し上げます。
「住宅支援の延長を求める会」解散の報告並びに避難者支援の個別案件に関する福島県知事との面談のお願いについて
会の皆様へ下記のとおり御報告いたします。
令和2年10月12日付で米沢市より 福島県知事 内堀雅雄様宛に、「福島県知事との面談について(依頼)」を提出し御検討いただいたところです。
令和2年11月5日(木)午後2:00 福島県庁で生活拠点課/避難者支援課と面談することになりました。
〔結論〕
今回も内堀知事との面談は実現されませんでした。
その会議の中で、「住宅支援の延長を求める会」解散の報告と会の皆様からお預かりした大切な署名原本を直接内堀知事にお渡ししたい気持ちをお伝えしました。又、米沢市から福島県へお願いしております「避難者の生活支援策」の主な項目として、現在抱えている問題点を説明し、3項目の検討をお願いいたしました。
(1) 弱者救済の支援措置のお願い(子育て世帯や高齢者世帯)
(2) 就学援助制度の認定継続のお願い(福島県から復興庁へこども被災者支援法の制度新設の検討要請)
(3) 甲状腺検査県外実施のお願い(受診バスの派遣要請。イベント時等)
会議中も、内堀知事と直接お会いし署名原本をお渡ししたいという思いから、持ち帰るつもりでしたが、話し合いの中で今後お会いできる機会はないと判断したことと、今後、福島県との避難者支援の話し合いを行っていく上で、このタイミングで署名原本をお渡しすることが得策であると判断し提出させていただきましたことをここにご報告いたします。
最後に、県外避難者の生活実態を聞いていただける様、内堀知事と県外避難者の意見交換会を行っていただく様、検討いただきたいとお願いし、会議を終了しました。今後も福島県に検討状況についての確認等を行って参ります。
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