置賜民俗学会

ごあいさつ

お知らせ*************************************
 

12月に置賜民俗学会会誌第24号が発行になりました。

情報を随時更新いたしますので、ぜひご覧ください。


☆クリック ⇒ 新着情報

******************************************

置賜は民俗の宝庫================================

置賜地方には、生活の知恵、生産の工夫、多くの民間信仰が残されています。語り継がれてきた民話があり、心の豊かさを痛感します。路傍に、神社境内に、寺院にたくさんの石造物があり、人々の信仰心の強さを感じます。また祭りや民俗芸能を通して、人々の楽しみ方も伝えられています。まだまだ伝承していかなければならないものがたくさんあります。置賜は民俗の宝庫と言われているゆえんであります。
  昭和39年に発足したこの学会が全国レベルの時代を経て現在に至っています。江田忠会長、武田正会長と受け継がれ、このたび小生が引き継ぐこととなりました。江田会長の言葉民俗学が単なる過去を探る学問でなく、常に未来を切り開いていく学問としようを肝に銘じていきたいと思います。皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。

(『置賜の民俗』第18号の巻頭言より  会長梅津幸保)

==========================================

どうしてお正月にはお餅を食べるのだろう。

置賜にある「草木供養塔」は何のために建てられたものか? 庚申塔って何?

県民ショーによく出てくる「山形」はそんなに変?

そんな私たちの生活によく出てくる事柄のルーツをさぐってみませんか?

置賜民俗学会では身近にある伝承された事柄について学習していきたいと考えています。


会員募集

☆年会費
 3,000円

(県民俗研究協議会発行の『山形民俗』と置賜民俗学会発行の『置賜の民俗』がもらえます。)

☆内 容 
 毎年テーマを決めて、置賜地区(お住まいの地域)の調査及び研究を行います。
 学習会を開催します。

☆申込方法
 申込書にご記入のうえ事務局または会長までお届けください。

 伝国の杜事務室(角屋由美子理事)でも取り扱っております。 

 後日郵便振込用紙を送付しますので、年会費を納入願います。

☆問い合わせ
 置賜民俗学会

 会   長:梅津幸保(〒992ー1122 米沢市万世町梓山1603ー3)

    TEL / FAX:0238-28-5036

 事務局:嶋貫幹子(〒993ー0041 長井市九野本2078)

    TEL / FAX:0238ー84ー7172


民俗短信(清野春樹)

ヤハハエロー

小正月の行事の一つに「さいと焼き」がある。田んぼや空き地や神社の境内などに木を組み立てて藁をつめ、正月飾りやお札などを一緒にして火をつける。火は勢いよく燃えて周りに集まった子供たちはヤハハエロー(弥栄えろ)と声をかけてその年が幸いであるように願う。民俗学でもその起源があやふやでよく分からないものだが、これを独特のカンで解いてみよう。私は父が里芋を洗う時に桶に里芋と水を入れ、木を三本組み合わせて真中を紐で縛り、上下を開いたものでかき混ぜるのを見たことがある。私は不思議な知恵と思って、この木の組み合わせたものを何というのか聞いたら、「さんきちょ」というのだと教えてもらった。「さんきちょ」という不思議な語感は何とも解決のつかない古さを表しているようだった。その後、長井の地名探索で五十川を調べていたら、近くの民家のご主人が樽に入れたさんきちょを掻きまわしているのに出会ったので、挨拶して地名のことなどをいろいろ聞いたついでに、何を洗っているのか聞いた。そうしたら、洗っているのは里芋ではなくて、胡桃だという。最上川伝いに胡桃の木がたくさんあって、収穫した実は土の中に入れて腐らせるという。その後とりだしてこうして洗っている、きれいな硬い殻は乾燥させてから冬に割るのだという。さんきちょはいろんな使い方があるのだと思ったが、胡桃を主食にしていたのは縄文人だろうと思った。胡桃は栄養が豊富で脂分が多く御馳走だ。縄文人はオオウバユリや栗や胡桃など豊富な食料に恵まれていた。ところで人間は火を上手に利用してでは食べられないものを食べることができるようにした。煮炊きの技術である。誰でも経験があるように、芋煮会では河原の石を三つ置いて真中に鍋を置き、中心部の薪を焼いて湯を沸かし調理する。これを土器の形にしたのが三脚土器である。これは大きな発明である。また小屋を建てる時も三本の木を上手に組み合わせる。雪囲いでも庭木にまず三本の木を組み合わせたものを被せ、それに木を足していく。このように「三脚」というものは聖なるものなのである。笹野の山の神祭りの時は、神が憑いたウマが煮え立つ湯を見物人に振りかける。この湯釜を支えるのも三本の木である。中国の少数民族でも父が子に調理の技術を伝授する。それを紹介したビデオを見たことがあった。必要なのは米と鶏肉と水、鍋と三つの石であった。父が三つの石を組み合わせ、かまどを作り、鍋に水と米と鶏肉を入れて温める。子も見習い、これでおいしい鶏飯ができあがる。このように三本の木や三つの石は上手に組み合わされて人間に役立つものとなる。「さんきちょ」は左義長と命名されて人類が調理の技術を手に入れた祝いとして、小正月の行事に象徴的に表わされることになったのではないか。そう思って『民俗探訪事典』で調べると、「左義長」とは「三つの竹あるいは木を組んでむすび、三脚にして立てたことによるものであるらしい」とある。私のカンは当たっていたのだろう。洛中洛外図の左義長もよく見ると下から三本の木が見える。「さぎちょ」が「さいと」に、漢字もいろいろ変化し、その後修験道などの影響で「柴燈」焼きなどと言われるようになっていったのだろう。縄文期や中国古代はすぐ近くにあるのである。「さんきちょ」という言葉は土俗語か。果たして辞書に載っているのだろうか。置賜地区では広い地域でこのさいと焼きが行われる。この習俗も大切なものだ。(清野春樹)


商品案内

置賜民俗学会会誌

写真 内容 備考
第24号
特集:講の現在

価格:900(税込)

50冊在庫あります。

第23号
特集:オタカポッポの民俗と来歴

価格:900円(税込)

50冊在庫あります。

第22号
特集:キリハライ〜新しい年に祈りを込める切り紙飾り

価格:900円(税込)

32冊在庫あります。

 

第21号(50年記念号)
特集:置賜の民話と語り部

価格:1200円(税込)

40冊在庫あります。

第20号
特集:置賜三十三観音信仰の今

価格:900円(税込)

在庫ありません。

第19号
特集:草木塔の心をさぐる

価格:900円(税込)

在庫ありません。

第18号
特集:置賜の獅子踊り

価格:700円(税込)

在庫ありません。

店舗情報

名称 置賜民俗学会 (おきたまみんぞくがっかい)
住所 米沢市万世町梓山1603-3
TEL 0238-28-5036
Eメール
置賜民俗学会役員 会長:梅津幸保
副会長:小川弘 守谷英一
理事:清野春樹 角屋由美子 原淳一郎 渡邊敏和 高橋祥泰 嶋貫幹子
事務局:嶋貫幹子 高橋祥泰 鈴木真人
カテゴリー 学術団体